産業保健

【産業保健】産業保健師の就活のコツ

投稿日:2020年12月14日 更新日:

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男性産業保健師の鳩ぽっぽです。
保健師の就活は看護師と比べ、探し方や難易度が異なります。
「でも、保健師の就活について全然知らないし…」
そんな方は今回のコツを見て、参考にしてください!

結論
・どのタイプの企業、健保組合を目指すのか決める
・企業をとにかく探す
・保険をつくる

産業保健師の現状

産業保健師はそれ自体を知らない人も多く、知名度がかなり低いです。就業場所としても、事業所は保健師全体の6.0%しかいません。(H28)
新卒採用も少なく、基本は中途採用です。新卒募集があるところは、じっくり人材育成をしていきたいところであり、研修制度がきちんとした、余裕のある会社です。
産業保健師には主に3種類あり、事業所(健康管理室、健康支援室etc.)と健康保険組合、健診センターがあります。

事業所(健康管理室、健康支援室)
企業内にて直接労働者に健康支援を行う保健師。健康診断、保健指導、職場巡視、メンタルヘルス対策、健康教育などを業務として行う。
職場としては製造系とオフィス系に分かれており、製造系では健診や保健指導、オフィス系ではメンタルヘルス対策が重視される傾向にある。
新卒採用の枠はあまりなく、中途採用がほとんどである。この役割を外部の健診センターなどに一任しているところもある。

健康保険組合
事業所では大企業になると単一健保をもつところがある。また、農協のように特定の職業の労働者が登録する健保がある。
この健康保険組合にも産業保健師がいる。
直接労働者と関わることもあるが、事務処理や保険に関する業務も行う。直接労働者に行う健康支援は保健指導や健康教育がある。
ここも新卒募集は少ないが、新卒募集を行っているところもある。(経験談)

健診センター
主に健康診断と保健指導を行っており、単一企業ではなく、多くの企業の従業員を対象とする。
契約が必要で、営業ノルマや金銭のやり取りが必要になるため、保健師としての業務以外のことも行うことがある。
新卒での募集は比較的あるが、ここでの経歴を産業保健師のキャリアとしていない企業も多いためよく検討する必要がある。

以上が3つの特徴です。
事業所の中でも2つに分かれていましたが、これも求められるスキルが若干違います。

製造系(メーカー、工場)
健診や保健指導など、業務に起因する疾病を予防することを目的とする。
事故や怪我があるため、臨床経験や看護師経験、医療知識が求められ、看護師でも就職できる可能性がある。

オフィス系(金融などデスクワーク)
メンタルヘルス対策などの労働と健康の調和、ワークライフバランスを目的とする。
労働者が論理的思考や知識を身につけている場合が多いため、保健師としての専門性や知識がより重視される。

大まかにはこのように違いがあります。ただ、企業によって全く異なるため、企業ごとに調べる必要があります。
ちなみに、メンタルヘルスに関しては、現在はどこも必要としており、就業する場合は必ず携わることを念頭に置いておく必要があります。
そして、これは全てに言えることですが、転勤はどこもあります。まれに本社のみ、支社のみでの採用であれば転勤がない場合もありますが、基本は他県や全国の転勤がつきまといます。

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どのタイプの企業、健保組合を目指すか決める

まず、上述したいくつかのタイプの中から、どこを目指すのか決めます。
「企業でメンタルヘルスをやりたい」
「健保組合で保健指導をしたい」
「労働者の病気を予防したい」
自分がどんな産業保健師になりたいか、どんな産業保健活動をしたいかを明確にし、その上でそれが達成できる場所を探しましょう。
健診センターについては産業保健師と呼べるのかどうか、意見が大きく別れるところではありますが、新卒採用でどうしても産業分野の保健師になるなりたいという人はここも検討するのをお勧めします。
ちなみに、地元で就職したい、就職できるならどこでもいい、給料が高いところがいいetc.、このような基準で決めても大丈夫です。要は方針が立てられればOKです。ただ、就活する上で、上記の特徴を踏まえて行う必要はあるため、十分理解を深めておいてください。

企業をとにかく探す

ここが最も苦労するところだと思います。自分のいけるところを探しだすことができたら産業保健師の就活は半分成功しています
とにかく新卒採用が少ないです。産業保健師の知名度の低さの原因は求人の少なさや新卒採用の少なさにあるといっても過言ではありません。
中途採用であっても企業によって求める条件は異なります。資格があれば経験不問、臨床経験、保健師経験、産業保健師経験など様々です。
なろうと思った瞬間から探し始めましょう。
具体的には、ハローワークやナースセンター、看護の人材派遣会社に登録し、求人情報を収集します。
あまり出回らないケースもありますが、基本的にはここで情報収集を進めましょう。
あるいは、産業保健師に強い学校や教員との繋がりを持つのも手です。
難易度は高めですが、学校や教授個人にに直接求人が来る場合も珍しくありません。もし、まだどこの学校に行くか決めていなかった場合は、これを目的に入学するのもアリだと思います。
学会などへ参加して繋がりをもつのも一つですね。
ちなみに、産業保健師に最も強い学校は産業医科大学です。
また、先輩や知り合いなどでそのような人がいれば、アポを取ってみるといいかもしれません。産業保健師の話は産業保健師同士で最も情報が流れています。そのような人がいれば積極的に交流をもつべきです。

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産業と行政どちらか悩んでいる…

こんな人はどちらも目指すのも手です。ただ、行政は日程が決まっていますし、産業とは試験や面接の内容が異なります。どちらも器用にこなせる人、その胆力のある人はどちらも受けた方がいいですが、難しい場合はどちらかに専念した方がいいと思います。
自分も最初は募集の少ない産業と試験の重い行政で迷い、どちらも受けようとしていましたが、両立が中途半端になると思い、産業一本で行きました。

保険をつくる

「じゃあ、一本に絞っていこう!」と思った方。
すみません。矛盾することを言いますが、保険はあった方がいいです。
ただでさえ求人が少ない産業保健の分野で確実に就職できる保証はありません。行政も同様です。卒業はできたけど、働けない、では学校へいった意味がありません。
では、何を保険とすればいいのか。
比較的簡単に早い時期に就活が終わり、9月末まで待ってくれるところ、そして、もしそこに就職しても、保健師の就職につながるような経験ができるところがいいです。つまり、病院や健診センターです。
産業保健師は企業によって募集条件が変わります。臨床経験が必要なところもしばしばあります。そのため、病院などを保険として残しておき、就活に取り組みましょう。
その方が心も楽です。

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まとめ

今回の話でよくわからなかった人はこう考えてください。
一般の就活と同じだと。
看護学生だと病院から就職の案内が来たり、面接だけで内定がもらえたりとかなり就活が甘いため、それが普通と思う人が多いですが、一般大学の学生は自己分析し、企業分析をし、インターンに行き、求人情報を収集し、ESを書き、試験対策をし、面接対策をし…ということを何社も同時に行なっています。
産業保健師も一般企業の会社員となるので、当然一般の就活生と同様の就活を行います。
産業の場合はさらに募集がなく、狭き門のため、より大変です。
このコツを読んだ方は少しでも早い段階から就活を始めていくことをお勧めします。
自分もまだ社員となったわけではありませんが、就活を終えた身ですので、何か質問があれば気軽にどうぞ!
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最後に、記事を最後まで読んでいただきありがとうございます!もし、ご意見やご質問、改善点、ご希望のテーマがごさいましたら、よろしくお願いいたします。フィードバックしてよりよくしていきたいと思っております。

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