男性産業保健師の鳩ぽっぽです。
今回の関連図は肺炎です。
肺炎というと誤嚥性肺炎や間質性肺炎などがありますが、一般的な感染から生じる肺胞性肺炎についてご紹介します。
この記事で知れること
- 看護学生レベルで知っておいた方がいい疾患病態情報
- 本疾患でよく出る看護診断、看護問題
- 本疾患関連図の特徴や押さえておいた方がいい知識
病態
肺胞性肺炎は主に細菌やウイルスなどの病原微生物の感染によって引き起こされます。
感染症のため、炎症反応が強く、高熱や黄色の痰が生じやすいです。また、病原体が血管に侵入するなどした拡大によって敗血症などの重篤な状態に移行するリスクがあります。
肺胞性肺炎は年齢別では高齢者に多く、加齢に伴い免疫力が低下していることが要因の一つであると考えられています。また、COPDや糖尿病など既往がある場合でも肺炎を起こしやすいため、これらの要因から続発的に生じるケースをよく見る。
治療としては、病原体の種類や型に合ったものを使うのが基本ですが、検査の結果が出るまで待てない場合は、見立てを立てて抗生剤を使うなどして先手を打つ治療(エンピリックセラピー)を行うこともあります。
看護診断、看護問題
-
- 脱水
- 安楽障害
激しい発熱が起こるため、それに関連した脱水リスクが非常に高いです。また、栄養を経口摂取できないことがあるため、その際は低栄養などの看護問題が発生することがあります。
ポイント
特徴としては、肺胞に炎症が起こるため症状が激しく起こるものの、完治が可能である点です。
そのため、基本的には治療に重点を置いて症状の改善や完治を図っていきます。
学祭の立場としてはその中にあって本人の苦痛の除去や生活者の視点から援助することが求められることが多いイメージです。
肺炎の病態関連図
肺炎の病態関連図↓
まとめ
肺胞性肺炎は高齢者、既往を持つ者に多く、看護実習で受け持つ機会はそれなりにあります。症状が強く出ている時かどうかはわかりませんが、どんな状態の場合でも学生の立場でできることを考えていきましょう。
参考引用文献
南山堂.看護のための臨床病態学改訂4版.肺炎p29
医学書院.疾患別看護過程第2版
医学書院.看護診断ハンドブック第10版
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