男性産業保健師の鳩ぽっぽです。
今回の関連図は喘息です。
この記事で知れること
- 看護学生レベルで知っておいた方がいい疾患病態情報
- 本疾患でよく出る看護診断、看護問題
- 本疾患関連図の特徴や押さえておいた方がいい知識
病態
喘息とは、気道が何らかの原因で狭くなり、呼吸がしにくくなる疾患です。
最も多いのは小児期、特に5歳までに発生する例です。成人になっても喘息が続くこともありますが、大部分の小児で喘息は治癒します。
原因は明確ではありませんが、遺伝要因だと言われています。
それに誘因が合わさることで症状が起こります。
誘因は多くあり、タバコの煙などの有害物質、感染症、アレルゲンの曝露、運動、ストレス、アスピリンなどがあります。
これらが肥満細胞のヒスタミン、ロイコトリエンの分泌を促し、気管平滑筋の収縮や気道炎症を起こし、気道狭窄が生じます。
気道が狭まると空気が通りにくくなり、血中酸素濃度が低下し、低酸素血症やチアノーゼを起こします。
また、気道内分泌が増え、痰が出たり、咳が出たりします。
治療法としては主に薬物療法(吸入器)で、抗炎症薬(ステロイド)や気管支拡張薬が使用されます。
可逆性の疾患のため、治療をすれば基本的には元に戻ります。
看護問題・看護診断
- 不安
- 安楽障害
- 自己健康管理促進準備状態
突然呼吸が出来なくなるという恐怖やいつ起こるかわからない不安感から不安の看護診断があがることがあります。
また、定期的な薬物療法による管理が必要になるため、自己健康管理促進準備状態があがることもあります。
ポイント
喘息は気道が狭窄する疾患ですが、その病態までは理解している人は少ないのではないでしょうか。
これは必要な人限定の話にはなりますが、ある程度ボリュームが欲しいという人は、喘息の病態を細かく書くことをおすすめします。
意外と書こうと思うとたくさん書けるので、必要な方は是非検討してみてください。
喘息の病態関連図
喘息の病態関連図↓
参考引用文献
南山堂.看護のための臨床病態学改訂4版.気管支喘息p38
医学書院.看護診断ハンドブック第10版
医学書院.疾患別看護過程第2版
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