男性産業保健師の鳩ぽっぽです。
今回の関連図は化膿性脊椎炎です。
この記事で知れること
- 看護学生レベルで知っておいた方がいい疾患病態情報
- 本疾患でよく出る看護診断、看護問題
- 本疾患関連図の特徴や押さえておいた方がいい知識
病態
化膿性脊椎炎は感染を起因とした炎症性疾患です。
体内の感染巣から血液を介して脊椎で病原体が増殖することで引き起こされます。通常は免疫機構が働き、脊椎へ感染する前に防がれますが、免疫力が低下している場合、脊椎へ感染し、本疾患が発症します。
一般的には黄色ブドウ球菌が病原体として引き起こします。
免疫力低下の原因としては、透析、高齢者、糖尿病、悪性腫瘍、肝機能障害、ステロイドの内服などが挙げられます。
脊椎で病原体が増殖すると炎症反応が発生します。
脊椎で炎症が発生すると、髄膜が刺激され、髄膜刺激症状として吐き気などが出現します。
また、全身への影響として、発熱や腰背部痛を引き起こします。
また、炎症が持続すると、脊椎の化膿性病変が変形を起こし、脊椎が破壊されたり、膿が貯まったりしてしまい、神経損傷・神経圧迫によって手の痺れや下肢麻痺を生じることがあります。
治療としては、身体状態を維持し、免疫力によって感染を抑える保存療法、病原体に直接作用する抗菌薬を投与する薬物療法がある。
看護問題・看護診断
- 安楽障害
- セルフケア不足
疼痛や痺れ、発熱などによって患者の安楽が障害されることが多いです。
また、手足の痺れによって自身の生活動作を行うことが困難になる場合があります。
ポイント
本疾患の症状は感染による炎症と脊椎・神経への影響の2つがある。
関連図でそれぞれのルートを明確に示しながら、どの症状が生じているかに合わせて書いていきましょう。
化膿性脊椎炎の病態関連図
化膿性脊椎炎の病態関連図↓
参考引用文献
医学書院.看護診断ハンドブック第10版
医学書院.疾患別看護過程第2版
関連リンク
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