男性産業保健師の鳩ぽっぽです。
今回の関連図は間質性肺炎です。
この記事で知れること
- 看護学生レベルで知っておいた方がいい疾患病態情報
- 本疾患でよく出る看護診断、看護問題
- 本疾患関連図の特徴や押さえておいた方がいい知識
病態
間質性肺炎とは、肺胞壁と支持組織の間である間質という部分が炎症や損傷を起こす疾患です。
原因は関節リウマチなどの膠原病や遺伝、薬剤、アスベストやカビへの曝露などがありますが、多くは原因不明です。
原因不明の場合、特発性間質性肺炎と呼ばれますが、今回の関連図はその他様々な原因を含んでいるため、間質性肺炎と表記しております。
間質が炎症を起こすと肺胞やその他支持組織が線維化し、ガス交換機能や肺の膨張収縮機能が低下し、肺機能が低下します。
血中の酸素濃度が低下したり、換気量が減ることで呼吸困難などの呼吸器症状が出ます。
また、炎症反応によって発熱が生じることもあります。
治療法は主に薬物療法で、ステロイドや免疫抑制剤が使われます。また、酸素濃度が低下するため酸素療法が行われます。
これらの治療は病型によっても効果が変わるため、治療がうまくいかないこともあります。
また、副反応が強い薬剤を使うため、副反応への注意も必要です。
看護問題・看護診断
- 安楽障害
- 低栄養
- 活動耐性低下
間質性肺炎は呼吸器症状がメインのため、呼吸困難に関連した看護診断が多いです。
呼吸困難や発熱による安楽障害・食欲不振から生じる低栄養が主に挙げられる。
また、酸素化がされないため、日常生活に支障をきたす。
ポイント
呼吸器症状が強く出るため、呼吸器症状までの道筋をきちんと書きましょう。
目に見える症状は目立つため、関連図を評価される際に真っ先に確認されます。
また、ステロイドなどの副反応が強く出る薬物を使用することが多いため、ステロイドの副反応についても書けるようにしておく必要があります。
必要な方は以下のリンク先を参考にしてください。
間質性肺炎の病態関連図
間質性肺炎の病態関連図↓
参考引用文献
慶応義塾大学病院 医療・健康情報サイト.KOMPAS.間質性肺炎
南山堂.看護のための臨床病態学改訂4版.間質性肺疾患p49
医学書院.看護診断ハンドブック第10版
医学書院.疾患別看護過程第2版
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