男性産業保健師の鳩ぽっぽです。
今回の関連図は腎細胞がんです。
この記事で知れること
- 看護学生レベルで知っておいた方がいい疾患病態情報
- 本疾患でよく出る看護診断、看護問題
- 本疾患関連図の特徴や押さえておいた方がいい知識
病態
腎細胞がんは腎臓のがんです。
通常のがんと同様に加齢変化や発がん物質の曝露によって生じます。
腎臓細胞ががん化し広がっていくと、組織損傷による炎症反応、出血が起こり、発熱、側腹部痛・背部痛、血尿などが症状として出てきます。
腎細胞がんで特徴的なのは腫瘍随伴症状です。
血清アミロイドAの合成増加によって続発性アミロイドーシスを引き起こします。
また、エリスロポエチンの活性化から赤血球が大量に産生され、赤血球が増加します。
これらの変化は血液データに出てきやすいため、疾患の状態を把握する上で血液データは見ておきましょう。
治療は外科療法による腎摘出や化学療法、放射線療法があります。
看護問題・看護診断
- 安楽障害
- 低栄養
- セルフケア不足
がん患者によく生じる看護問題が挙げられます。
安楽障害は発熱や疼痛がある場合に生じてきます。
セルフケア不足については症状の進行に伴い活動量が減ることで生じてきます。
ポイント
腎細胞がんは腫瘍随伴症状が特徴的な疾患です。
血液データの数値を見て、腎細胞がんの影響によって腫瘍随伴症状が生じていないかを確認しましょう。
もし生じている場合は関連図にも書いていく必要があるため、下の病態関連図をご参照ください。
腎細胞がんの病態関連図
腎細胞がんの病態関連図↓
参考引用文献
南山堂.看護のための臨床病態学改訂4版.腎細胞癌p414
医学書院.看護診断ハンドブック第10版
医学書院.疾患別看護過程第2版
関連リンク
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