男性産業保健師の鳩ぽっぽです。
今回の関連図は大腸がんです。
この記事で知れること
- 看護学生レベルで知っておいた方がいい病態情報
- 本疾患でよく出る看護診断、看護問題
- 本関連図の特徴や押さえておいた方がいい知識
病態
大腸がんは結腸、直腸にできたがんをいいます。
日本人ではS状結腸と直腸のがんが多いです。
生活習慣が原因の主ですが、その他の大腸疾患が原因のこともあるため、対象の既往にも注意しましょう。
早期の段階では自覚症状が少ないため、発見された時は既に進行していることもあります。
症状としては出血系と消化不良系、通過障害系の3つがあります。
出血は結腸がんの場合はゆっくり染み出すような感じで、血便として出てきます(肉眼ではほとんどわからない)。逆に結腸癌の場合は下血という形で出血がわかりやすく出現します。
消化不良は通過障害によるものと、大腸自体の機能が低下することで生じます。具体的な症状としては、下痢と便秘を繰り返し、食欲不振や腹部膨満を引き起こすことがあります。
痛みに関しては進行がゆっくりのため、ほとんどの場合は生じません。痛みがある場合は、転移したものか、通過障害による腸閉塞が原因のことが多いです。
看護問題・看護診断
- 低栄養
- 排泄障害
- 安楽障害
- 不安
排泄に直接関わる臓器の疾患のため、これによる排泄障害、さらに皮膚障害が出現する可能性があります。
また、後述する人工肛門によって排泄方法が変わり、不安を抱えることも多いです。
ポイント
大腸がんで特筆すべきこととしては、外科療法によっては人工肛門(ストーマ)となることがある点です。
人工肛門の管理についての指導や不安の軽減などは大腸がん患者の看護の基本です。
人工肛門を造設した患者には必ず考えることとして意識しておきましょう。
大腸がんの病態関連図
大腸がんの病態関連図↓
参考引用文献
医学書院.看護診断ハンドブック第10版
医学書院.疾患別看護過程第2版
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