男性産業保健師の鳩ぽっぽです。
今回の関連図は前立腺がんです。
この記事で知れること
- 看護学生レベルで知っておいた方がいい疾患病態情報
- 本疾患でよく出る看護診断、看護問題
- 本疾患関連図の特徴や押さえておいた方がいい知識
病態
前立腺がんとは、前立腺ががん化することで生じる疾患です。
前立腺は男性にしかなく、膀胱の下の尿道を取り囲んでいる器官です。
ここががん化する理由は通常のがんの要因である加齢変化や遺伝要因がありますが、男性ホルモンであるアンドロゲンが影響しているとも考えられています。
初期症状はほとんどなく、自覚することはありません。
がんが進行してくると、尿道を損傷することで血尿が生じたり、尿道を圧迫することで尿閉が起きたりします。
また、前立腺がんは骨転移しやすく、腰椎に転移すると腰痛を起こしたりします。
治療としては、外科療法による前立腺の摘出や放射線療法、ホルモン療法が挙げられます。
看護問題・看護診断
- 安楽障害
- セルフケア不足
- 排泄障害
転移によるがん性疼痛によって安楽な状態が保てないことが多いです。
また、前立腺による圧迫で尿閉が生じた場合、排泄困難な状態になります。
ポイント
前立腺がんは骨転移しやすいことが特徴です。
これは主観ですが、実習で学生が受け持つ際、骨転移を持っている人が大半でした。
腰椎という人が動作を行う要の部分が侵されるため、入院生活にも大きく影響してきます。
関連図を書く際は骨転移の経路を明確に書いておく必要があります。
前立腺がんの病態関連図
前立腺がんの病態関連図↓
参考引用文献
南山堂.看護のための臨床病態学改訂4版.前立腺癌p411
医学書院.看護診断ハンドブック第10版
医学書院.疾患別看護過程第２版
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