男性産業保健師の鳩ぽっぽです。
今回の関連図は心房細動です。
無料の関連図になりますので、是非見ていってください!
この記事で知れること
- 看護学生レベルで知っておいた方がいい疾患病態情報
- 本疾患でよく出る看護診断、看護問題
- 本疾患関連図の特徴や押さえておいた方がいい知識
病態
心房細動は心房の電気刺激が多数発生することによって生じる不整脈の一つです。
看護学生は受け持ち患者の既往でみかける機会が多いのではないでしょうか。
心房細動では心房が無秩序に振動するため、正常な収縮ができません。そのため、拍出量が減ります。拍出量が減ることで日常生活に大きな支障をきたすことはありませんが、その他の心疾患などを有する場合、支障をきたす場合があります。
症状はポンプ機能の低下から動悸や息切れ、胸痛が起こる可能性がありますが、基本的には自覚症状はないことが多いです。ただし、通常時でも脈が通常は速く、常に不規則です。
合併症として代表的なものに心原性脳梗塞があります。
心房の働きが落ちると、心房内の血液が凝固し、血栓が形成されることがあります。これが脳血管で詰まると脳梗塞を引き起こします(心原性脳梗塞)。
また、ポンプ機能が低下し続けると心不全となる場合もあります。
看護問題・看護診断
- 活動耐性低下
- 不安
既往疾患のことが多いため、心房細動のみで看護診断が挙がることが少ないです。
ポイント
心房細動は先ほども述べた通り、既往で出会うことが多い疾患です。
そのため、関連図に書く際は病態関連図をそのまま書くことはないと思います。
要点としては、刺激伝導系の異常、すなわち不整脈であると明記しておくことと、心拍数の上昇をバイタルサインの情報と合わせて書くこと、この二つです。
問題になっていない、本疾患との関連がない場合はこの要点以外を省いてもいいと思います。
しっかり書かなくてはいけない場合は、心原性脳梗塞の場合です。
脳梗塞が心機能の低下、特に心房細動がある場合は、病態をきちんと書いた上で脳梗塞の病態につなげましょう。
心房細動の病態関連図
心房細動の病態関連図↓
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解説動画はこちら
参考引用文献
医学書院.看護診断ハンドブック第10版
医学書院.疾患別看護過程第2版
関連リンク
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