男性産業保健師の鳩ぽっぽです。
今回の関連図は扁桃咽頭炎です。
この記事で知れること
- 看護学生レベルで知っておいた方がいい疾患病態情報
- 本疾患でよく出る看護診断、看護問題
- 本疾患関連図の特徴や押さえておいた方がいい知識
病態
扁桃咽頭炎はのどや咽頭の感染症です。
原因はウイルスや細菌があり、これらが扁桃・咽頭に感染すると炎症を起こし、扁桃咽頭炎となる。
成人よりも免疫力の低い小児がなることが多く、小児実習で見る機会が多い。
病態は炎症反応のため、発熱のような全身症状や腫瘤、発痛物質の分泌による刺激に反応する痛みが生じる。
治療は薬物療法がほとんどであり、抗菌薬や鎮痛薬を使用する。
扁桃が大きく腫れていて、慢性的に生じてしまう場合は扁桃を摘出することもある。
看護問題・看護診断
- 安楽障害
- 嚥下障害
扁桃咽頭炎は発熱や痛みが主な症状のため、安楽な状態が保てない=安楽障害につながることが多い。
また、物を飲み込む際に激痛が走り、喉を塞ぐように腫瘤が存在する場合があるため、嚥下がしにくくなることがあります。
ポイント
軽い扁桃咽頭炎のみで入院してくることはまずなく、重度の扁桃咽頭炎か、合併症として生じている場合に必要になると思われます。
特徴的なことは重度の場合、嚥下に影響を及ぼしたり、手術が必要になる点です。
この場合は関連図中の腫瘤の部分から伸ばして、嚥下障害、摂食量減少などを書きましょう。
合併症の場合は病態の部分にそこまで力を入れず、省いてしまってもいいと思います。
扁桃咽頭炎の病態関連図
扁桃咽頭炎の病態関連図↓
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参考引用文献
南山堂.看護のための臨床病態学改訂4版.扁桃炎/咽頭炎p736
医学書院.看護診断ハンドブック第10版
医学書院.疾患別看護過程第2版
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