男性産業保健師の鳩ぽっぽです。
今回の関連図は川崎病です。
この記事で知れること
- 看護学生レベルで知っておいた方がいい疾患病態情報
- 本疾患でよく出る看護診断、看護問題
- 本疾患関連図の特徴や押さえておいた方がいい知識
病態
川崎病とは小児特有の疾患で全身血管炎です。
わかりやすくいうと、血管がなんらかの原因で炎症を起こす病態です。
そのため、炎症反応によって伴う症状がほとんどであり、炎症反応についての勉強になる疾患です。
通常の炎症反応同様に、疼痛や発熱、浮腫を始めとして、眼や舌などの顔面、リンパ節など普段症状が出てこないところに症状が出ます。
有名なのは”イチゴ舌”。舌の血管拡張作用や腫脹などによって生じます。
また、発疹は血管透過性亢進による白血球動員が原因です。白血球の出す物質が皮膚を刺激して発疹を引き起こします。
発症が小児期のため、目に見える症状以外に、不快感から”ぐずる”などとして表出してくることもあります。(詳細はポイントにて)
治療は薬物療法がメインで、長期間を要することもあるため、その間の成長発達についても注目しておく必要があります。
看護問題・看護診断
- 安楽障害
- 脱水
看護問題としてよく挙げられるのは、疾患というより小児だからという部分が強いです。
発熱、疼痛、瘙痒感による安楽障害、発汗や水分保持能の低さによる脱水が挙げられます。
ポイント
小児疾患のため、疾患の特徴のみならず小児の特徴や成長発達に与える影響などについて関連図に書き込むことが必要です。
乳幼児の特徴と川崎病の症状を合わせて考えることで看護問題が見えて来ます。
そこまでの道筋をこの病態関連図に追加する形で書いてみましょう。
小児実習ではそれが書けているかで評価が分かれます。
川崎病の病態関連図
川崎病の病態関連図↓
参考引用文献
医学書院.看護診断ハンドブック第10版
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