男性産業保健師の鳩ぽっぽです。
今回の関連図はレビー小体型認知症です。
この記事で知れること
- 看護学生レベルで知っておいた方がいい疾患病態情報
- 本疾患でよく出る看護診断、看護問題
- 本疾患関連図の特徴や押さえておいた方がいい知識
病態
レビー小体型認知症は、アルツハイマー、脳血管性と並んで三大認知症と呼ばれているものです。
男性に多く、アルツハイマーとは異なりかなり特徴的な症状がでます。
レビー小体型認知症の特徴的な症状として、錐体外路症状、幻視、レム睡眠行動障害の3つがあります。
錐体外路症状はパーキンソン病と同様に、筋強剛が生じ、動作障害を引き起こします。ここから転倒リスクや生活行動の困難などが看護問題として上がってきます。
幻視は妄想と共に出ることが多く、代表的な精神症状です。
大概、恐怖や脅威を感じるようなものが多く、攻撃的になったり、怒り始めたりします。
レム睡眠行動障害は夢を見ているレム睡眠の時にその夢を行動化してしまう症状です。夢の行動化によって危険行動につながることがあり、周囲の人への影響も大きいものです。
通常人は寝ているとき筋弛緩しているため行動化することはないのですが、筋強剛の影響で筋弛緩が抑制され、睡眠中でも動ける状態になってしまいます。
看護問題・看護診断
- 混乱状態
- 安楽障害
- セルフケア困難
レビー小体型認知症の看護はまず安全面の確保です。
具体的には転倒転落リスクや状況把握困難などが挙げられ、患者が症状によって危険行動につながることを防止するケアや関わりが必要になります。
また、レビー小体型認知症は日中の強烈な眠気が生じるため、休息の時間も取り入れつつ、生活活動も取り入れられるよう援助することが求められます。
ポイント
レビー小体型認知症はアルツハイマー型認知症とは異なり、かなり特徴的な症状が出ます。
たまに既往で認知症とだけ書かれている場合がありますが、同じ認知症でも症状がことなるため、アルツハイマーかレビー小体か確認しておきましょう。
その上で、レビー小体にしかない症状を関連図の中に書いていきましょう。具体的には暴力などの攻撃性や日内での眠気、幻覚などの知覚障害などです。
これらの症状は生活上大きな障害になることから看護問題も出しやすく、きちんと症状までかければ関連図は書きやすくなると思います。
レビー小体型認知症の病態関連図
レビー小体型認知症の病態関連図↓
参考引用文献
医学書院.看護診断ハンドブック第10版
医学書院.疾患別看護過程第2版
関連リンク
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