男性産業保健師の鳩ぽっぽです。
今回の関連図は尿路感染症です。
この記事で知れること
- 看護学生レベルで知っておいた方がいい疾患病態情報
- 本疾患でよく出る看護診断、看護問題
- 本疾患関連図の特徴や押さえておいた方がいい知識
病態
尿路感染症は入院している特に高齢者によく起こる合併症のひとつです。
原因としては菌、ウイルスなどの病原体となりうるものは全てですが、特に大腸菌が多いです。
これは尿路に最も近い感染源が肛門であるためです。
通常の感染症と同様に免疫力の低下がある要因、そして、尿路に菌が侵入しやすい状況(尿道が短い、尿道カテーテルが入っている、湿潤環境)が生じると尿路感染症のリスクは高まります。これに該当しやすいのが、高齢者、女性、寝たきり、術後、失禁があると言った要素です。
尿路感染症は感染症のため炎症反応がメインで、発熱、疼痛(排尿痛)、血尿などの症状を引き起こします。それ以外には、膀胱を刺激することで尿が溜まっていなくても排尿が促進される頻尿などが挙げられます。
看護問題・看護診断
- 安楽障害(急性疼痛、高体温etc.)
- 感染リスク状態
看護としては、発熱や疼痛などの症状に対する安楽ケア、更なる感染を防ぐための清潔ケアの徹底などがあります。
また、対象は身体耐性がかなり低下している可能性が高いため、バイタルをはじめとした観察も重要が高いといえます。
ポイント
尿路感染症はメインの病態は炎症反応です。
そのため、炎症反応を炎症性サイトカインの産生から細かく書けるかがポイントになってきます。
発熱、疼痛、出血などの症状が炎症反応ときちんとつながっているかを見返してみてください。
尿路感染症の病態関連図
尿路感染症の病態関連図↓
参考引用文献
医学書院.看護診断ハンドブック第10版
医学書院.疾患別看護過程第2版
関連リンク
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