男性産業保健師の鳩ぽっぽです。
今回の関連図は筋ジストロフィー+拡張型心筋症です。
この記事で知れること
- 看護学生レベルで知っておいた方がいい病態情報
- 本疾患でよく出る看護診断、看護問題
- 本関連図の特徴や押さえておいた方がいい知識
病態
筋ジストロフィーと拡張型心筋症は一見つながりがないように思えますが、実は結構有名です。
筋ジストロフィーは全身の筋肉が破壊されていく病態ですが、そこには、骨格筋や平滑筋だけでなく、心筋も含まれます。
心筋の筋細胞が破壊されていくことで、心筋の機能低下が生じ、拡張型心筋症につながっていきます。
そのため、筋ジストロフィーが既往にあり、かなり進行している患者は拡張型心筋症、そこまでいかなくても心機能が低下することをアセスメント、関連図に書いていく必要があります。
また、拡張型心筋症ではなく、心不全で入院する場合も同様の考え方で関連図を書くことができますので、筋ジストロフィー+心不全であっても活用できます。
看護問題・看護診断
- セルフケア困難
- 誤嚥
- 廃用症候群
- 言語的コミュニケーション障害
筋ジストロフィーは他にも骨格筋障害として呼吸機能、摂食・嚥下機能、運動機能の低下、平滑筋障害として消化管障害などが挙げられ、ケア度が高くなっていきます。
さらに、拡張型心筋症では心不全の状態となるため、呼吸器症状やそれに伴う運動機能・ADLの低下が生じるため、看護の必要度はかなり高い状態になります。
看護問題もかなり多くなると思われますので、関連図できちんと整理をしていきましょう。
ポイント
つながりを明確にしましょう。
拡張型心筋症は心筋の障害を原因としていること、そして、その心筋障害は筋ジストロフィーから生じること。この前後関係とつながりを関連図で表現できるようにしましょう。
イメージとしては筋ジストロフィーを原因として拡張型心筋症が生じるという感じです。
筋ジストロフィー+拡張型心筋症の病態関連図
筋ジストロフィー+拡張型心筋症の病態関連図↓
参考引用文献
医学書院.看護診断ハンドブック第10版
医学書院.疾患別看護過程第2版
関連リンク
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