男性産業保健師の鳩ぽっぽです。
今回は高血圧症の関連図です。
この記事で知れること
- 看護学生レベルで知っておいた方がいい病態情報
- 本疾患でよく出る看護診断、看護問題
- 本関連図の特徴や押さえておいた方がいい知識
病態
高血圧症の病態は持続的な血圧上昇です。
基準は収縮期血圧が140以上、拡張期血圧が90以上になります。
原因としては2種類あり、関連図では加齢から左側が複数の原因が存在する本態性高血圧症、右側が疾患によるものとなっています。
生活習慣や遺伝などによる原因は全体の9割を占めるため、根治治療はできず、基本的に対処療法になります。
一方、疾患によって引き起こされるものは、原疾患を治療することで回復する見込みがあります。ただし、全体の1割と少数のため、看護学生が受け持つ患者の中では主に加齢や遺伝が原因の本態性高血圧症になると思われます。
症状は主に血管障害と循環障害の2つがあります。ただ、高血圧症のみで引き起こされることはあまりなく、脂質異常症や糖尿病、動脈硬化など複数の要因が重なった上で引き起こされることが多いです。
1番つながりとして大きいのは血管障害の中の大血管障害、すなわち心筋梗塞や脳卒中などの疾患です。
この疾患が主疾患の受け持ち患者ではほぼ確実に高血圧症は持っています。
看護問題・看護診断
- ノンコンプライアンス
- 自己健康管理促進準備状態
治療が薬物療法や食事療法であること、入院ではなく通院での対応がほとんどであることから、退院後を見据えた健康管理能力が求められます。
ポイント
高血圧症の関連図はこの疾患単体で使われることは少なく、ほとんどの場合は既往として存在することから、どの疾患につながるかを考える必要があります。
つまり、症状が疾患につながるタイプの関連図ということです。
血管障害、循環障害が現在ある疾患と関係があるのか、あるなら直接要因か間接要因か、といった視点が必要になります。
正直、ほとんどの方が持っているため、入院中の疾患とは関係がない場合もしばしばあります。
その際はここまで細かく書く必要はないと思います。
高血圧症の関連図
高血圧症の関連図↓
参考引用文献
国立循環器病研究センター循環器病情報サービス.高血圧とのおつきあい
医学書院.看護診断ハンドブック第10版
医学書院.疾患別看護過程第2版
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