男性産業保健師の鳩ぽっぽです。
今回の関連図は蜂窩織炎です。
この記事で知れること
- 看護学生レベルで知っておいた方がいい疾患病態情報
- 本疾患でよく出る看護診断、看護問題
- 本疾患関連図の特徴や押さえておいた方がいい知識
病態
蜂窩織炎は皮膚や皮下組織に広がる細菌感染症です。
原因は皮膚の傷や手術創、熱傷、真菌感染症など皮膚に細菌が侵入できるような開口部が生じることです。また、浮腫は皮膚に傷がつきやすい状態のため、浮腫がある場合は注意が必要になります。
皮膚の開口部から細菌が侵入すると、そこで増殖し、炎症反応が生じます。
蜂窩織炎では、局所的な炎症反応に留まるため、全身症状(発熱など)は出ません。
局所的な炎症反応によって、疼痛や圧痛、発赤や熱感が生じます。また、血管透過性亢進により、部分的な浮腫や水疱形成を生じます。その他にも掻痒感や橙皮状皮膚などが出ます。
また、感染が拡大すると、リンパ節に侵入し、リンパ節炎を引き起こすこともあります。
治療は主に抗菌薬です。数日で症状は治りますが、その過程で一時的に症状が悪化することがあります。
看護問題・看護診断
- 安楽障害
- 感染リスク状態
掻痒感などが生じると、落ち着かなくなったり、睡眠を阻害されたりする要因になります。
感染リスク状態は、水疱などを触ったり掻いたりすることで潰してしまうと、あらたな感染症のリスクになります。
ポイント
蜂窩織炎はメインの疾患ではありません。発症したとしても、そこまで重大性が高くないかと思います。
既往にあって、書かなくてはいけない場合、現在生じている症状だけを残して、あとは削除してしまってもいいと思います。
しかし、入院してから発症することもあるので、その際はある程度病態や症状を書きましょう。
蜂窩織炎の病態関連図
蜂窩織炎の病態関連図↓
参考引用文献
医学書院.看護診断ハンドブック第10版
医学書院.疾患別看護過程第2版
関連リンク
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