男性産業保健師の鳩ぽっぽです。
今回は以前書いた「関連図が書けるようになる方法〜苦手な人向け〜」の続き第2弾です。
前回の要約は、関連図はパズルであり、そのピースを組み合わせることが大事、でした。
今回はそのピースである”関連図でよくある流れ”をご紹介します。
前回の内容
前回の内容の要約はこんな感じです。
- 関連図はパズルである
- パズルのピースは関連図を書く上で”よくある流れ”のことを指す
- そのパズルを患者に合わせて組み合わせていくことができるのが大切
- ピースはできる人から教えてもらう、作ってもらうのが最も楽で効率的
- 鳩ぽっぽの関連図ブログもその手段の一つである
こんな感じでした。
もし、これだけでは分からないという方は以下のリンクから記事を読んでみてください。
今回は”よくある流れ”(テンプレ)の続きとして第2弾を紹介していきます。
①言語的コミュニケーション障害
その名の通り言葉による会話がうまくできない状態のことを言います。
認知・知覚の領域で挙げられることが多いです。
原因は脳血管疾患や筋神経系疾患、気管切開や気管内挿管などがあるため、これらの疾患や治療などがある患者は確認しておきましょう。
言語的コミュニケーション障害によって、伝えたいことが伝わらないことのストレスや日常生活や社会生活を送るのが困難になります。
ストレスは不安感や孤立感、睡眠障害や抑うつ状態につながることがあります。
②ノンコンプライアンス
ノンコンプライアンスは簡単に言うと健康・治療管理ができない状態です。
元々健康に対して関心がない人や治療を行うことの必要性を感じていない人などが挙がりやすく、生活習慣病に罹患している患者はこの部分を確認すべきです。
確認項目としては内服の状況(怠薬の有無)、通院の状況、生活習慣(喫煙、食事、運動など)などです。
また、認知症患者の場合もノンコンプライアンスであることが多いです。
認知症だと認知機能が低下するため、健康維持や治療管理のための適切な行動を取れないです。
ノンコンプライアンスの状態だと症状が持続、悪化したり、合併症を引き起こしたり、再発したりします。
③安楽障害、睡眠障害
ここでは2つ紹介します。
ひとつ目は安楽障害です。
これは便利な看護診断で、患者は日常生活を送るにあたって困るような症状があるため、ほとんどの患者が該当するものです。
要因は下図をご参照いただき、とりあえず不快感を感じる場合、安楽障害と挙げられます。
安楽障害から生じるものとして代表的なのが睡眠障害です。
睡眠障害は様々な種類がありますが、総じて日中の覚醒不良を起こします。
これによって栄養や活動面に影響を及ぼします。
睡眠障害の他の原因としては不安感や環境の変化・役割喪失によるストレスなどがありますが、それに関しては前回の頻出テンプレ①を見てみてください。
④皮膚統合性障害リスク状態
この看護診断は主に褥瘡リスクと考えておけばいいです。
寝たきり患者や皮膚の脆弱性につながる原因を持っている場合はこの診断が挙らないか確認しましょう。
栄養・排泄面で出てきやすいので、アセスメントも見ておきましょう。
まとめ
今回は関連図のテンプレ紹介でしたがいかがだったでしょうか。
重要なのはこのテンプレをそのまま写すことではなく、受け持つ患者に合わせて選択・アレンジすることです。
ここができなければ、一般論的なものしか書けず、個別性がない関連図と言われます。
テンプレを使う際も、きちんと考えて使っていきましょう。
今回の記事が少しでも実習の効率化に役立ては幸いです。
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