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関連図の書き方

関連図の書き方〜アセスメントの活かした書き方〜

投稿日:2021年4月27日 更新日:





男性産業保健師の鳩ぽっぽです。
今回は関連図につなげるアセスメントの活かし方についてご紹介します。

こんな方向けの記事です

  • 関連図は書けるけど、時間がかかる
  • 看護過程の中で関連図だけが苦手
  • アセスメントと関連図のつながりがわからない

結論

  • アセスメントの流れを単語と矢印で表現する
  • アセスメントの結論を書く
  • 健康知覚は徹底的に書く
  • 看護問題・看護診断を考えながら書く

アセスメントと関連図

まず、アセスメントと関連図の関係性についてです。
看護過程においてこの2つは対象把握をする段階に分類されます。
アセスメントはいくつかの領域に分けて細かく分析し対象把握を進めていき、関連図はそれらを統合することで対象の全体を把握できるようにする、という違いがあります。
学校で看護過程を習う際は「アセスメント→関連図」の流れが一般的で、理にかなった順番になっています。
(正直な話、対象把握ができればいいので、全体から把握したい人は関連図からやってもいいとは思います。ただ、多くの人は細かい分析をしてから全体を考えた方が書きやすいということです。)
ただ、アセスメントを書いて、関連図を書き始めると、「アセスメントで書いた内容の何を書けばいいのか」
「アセスメントで何となくわかった気にはなるが、どうやってそれを関連図に使っていけばいいのか」
とわからなくなる人が多いです。
中には、アセスメントと関連図を全く別のものとしてそれぞれ一からやっている人も見たことがあります。
これでは時間もかかりますし、自分が今何をしているのかが分からなくなってしまいます。
今回はアセスメントから関連図の流れがあることを前提に、アセスメントを活かした関連図の書き方をご紹介します。

アセスメントの流れを単語と矢印で表現する

まず基本のイメージとして、アセスメントの流れを単語と矢印で表現するのが関連図である、ということです。
例えば、
症状の発熱によって食欲不振が生じており、食事摂取量の低下が起こっている。これにより総タンパク質(5.5)、アルブミン(2.6)の値が低下しており、低栄養の状態と言える。
というアセスメントであれば、
発熱→食欲不振→食事摂取量の低下→総タンパク質(5.5)、アルブミン(2.6)→低栄養
といった感じに関連図で表現できます。
たまに教員が指導の際に使う「アセスメントを関連図で表現する」「アセスメントを使って関連図を書く」というのはこのことを指している場合が多いです。
ここは看護過程の流れからしても基本的なやり方なので、きちんと押さえておきましょう。

アセスメントの結論を書く

アセスメントを書く際、結論を書いていますか。
アセスメントの結論とは、アセスメントを進めた結果、その領域で考えられたことは何かを示すものになります。
例えば、栄養・代謝領域の結論で挙げると、
低栄養である、脱水の状態である、食事動作は自立していない、などです。
つまり、一つ一つのアセスメントの最後に結論づけたことがアセスメントの結論と呼ばれるものです。

症状の発熱によって食欲不振が生じており、食事摂取量の低下が起こっている。これにより総タンパク質(5.5)、アルブミン(2.6)の値が低下しており、低栄養の状態と言える。

これが関連図にどう活かせるかと言うと、ゴールを示すものとして活かせます。
関連図を書いていると、どこまで書いていいのか、つなげられるのかがわからないまま書き進めている人が多いと思います。
アセスメントの結論はそのどこまで書けばいいかを示してくれており、基本的にはアセスメントの結論で言えたことまでを書けば大丈夫です。
つまり、あらかじめゴールを示してくれるため、スタートとゴールの間の道筋を埋める感覚で関連図が書きやすくなります。
形式上、書いていない人も多いと思いますが、書かなくても、「今書いたアセスメントのこれが結論だ」と理解するだけで違うと思います。




健康知覚は徹底的に書く

健康知覚・健康管理はアセスメント(ゴードン)で最初に書く領域です。ここでは、疾患に至るまでの経緯や病態、治療、健康意識や病識、健康管理能力について書いていくのですが、重要なのは病態です。
関連図において病態は最初に書き始め、軸としての機能を持ちます。この病態が疎かになると、それ以降の患者の状態や看護問題、看護診断、心理社会面に影響を及ぼします。
また、関連図が苦手な人は”病態が書けない“という理由を挙げる人も少なくありません。

関連図において重要性が高い+多くの人が苦手とする病態を書けるようにする一つの手段としてアセスメントの段階で徹底的に病態を書くことです。
例えばCOPDでは、

〈病態のアセスメント(一般論)〉
Aさんは長期間の喫煙歴があり、低酸素血症や呼吸困難を生じており、慢性閉塞性肺疾患と診断されている。
タバコの煙に含まれる有害物質は細胞や組織を刺激・損傷する。長期間の喫煙によって有害物質に曝露し続けると、肺胞壁の破壊が生じ、換気表面積の減少を引き起こす。また、気道炎症が起こり、気道の通りが狭くなる(気道閉塞)。換気表面積の減少や気道閉塞によって換気量が低下し、呼吸器障害を引き起こす。これが慢性閉塞性肺疾患(COPD)である。換気量が減少することでガス交換が障害され、血中の酸素濃度が下がり、二酸化炭素は上昇する。これによって低酸素血症の状態になり、呼吸困難を引き起こす。

〈関連図〉
喫煙→②肺胞壁の破壊、気道炎症→②表面積の減少、気道閉塞→③換気量の低下→④COPD→⑤ガス交換障害、低酸素血症、呼吸困難

参照:関連図の書き方〜基本編〜

こんな感じになります。
アセスメントで病態を細かく書ければ、そのぶん関連図は楽になります。
もちろん、限度はありますが、例で示したくらいの詳細なアセスメントは必要だと思います。

看護問題・看護診断を考えながら書く

これは1段階レベルが上がることですが、アセスメントの段階で看護問題や看護診断をある程度考えておくことも挙げられます。
看護問題や看護診断は看護過程においてひとつのターニングポイントであり、関連図で初めて出てきます(学校のやり方によってはその限りではありません)。
看護問題、看護診断は次の優先順位や明確化、看護計画につながるキーワードとなるため、関連図ではアセスメントの結論のもうひとつ先に出てくるものです。

看護問題、看護診断まで考えた上でアセスメントが書ければ2番目で解説したゴールを定めた上で書くことで書きやすくなる、という部分が更に強化できます。
ただ、実際にアセスメントの段階で看護問題や看護診断を書くことは看護過程の都合上できない(とされている)ため、これはある程度看護過程を回せるようになってから意識してみましょう。

まとめ

ここまでアセスメントから関連図へのつなげ方を解説してきましたがいかがでしたか。
まとめますと、

  • アセスメントの流れを単語と矢印で表現する
  • アセスメントの結論を書く
  • 健康知覚は徹底的に書く
  • 看護問題・看護診断を考えながら書く

でした。
あまり意識せずに関連図を書いてきた方はひとつでもいいので意識してやってみてください。確実に楽になるはずです!
また、そもそもアセスメントが書けないと言う人もいると思います。そんな方は恐らくこの辺りが要因だと思います。

  • アセスメント領域でどんな結論が出てくるのか分かっていない
  • どんな書き方をすればアセスメントになるのか分かっていない

アセスメントの書き方については鳩ぽっぽnoteに領域別に解説していますので、よかったら参考にしてみてください!

看護過程の書き方→鳩ぽっぽのnote

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プロフィール

男性産業保健師の鳩ぽっぽです。看護専門学校を3年、看護大学を2年経験した看護学生でした。看護過程の中で関連図が得意で、その知識やノウハウが伝えられたらと思い関連図ブログを作ることを決意。関連図の書き方や各疾患の病態関連図を中心に記事を書いています。noteでも活動しており、看護過程や産業保健師について書いていますので是非ご覧ください。