男性産業保健師の鳩ぽっぽです。
今回の関連図は骨粗鬆症と大腿骨頸部骨折です。
この記事で知れること
- 看護学生レベルで知っておいた方がいい病態情報
- 本疾患でよく出る看護診断、看護問題
- 本関連図の特徴や押さえておいた方がいい知識
病態
骨粗鬆症は主に加齢変化によって起こる疾患で、それだけで入院するほどの状態の人はあまりいません。
しかし、この骨が脆くなっているという身体背景が、転倒というアクションなどによって大腿骨頸部骨につながることはよくあります。
大腿骨頸部骨折はその名の通り、大腿骨の関節部分を形成している場所が折れるものをいいます。
転倒などを起因とすることが多く、その背景に、骨が折れやすくなる骨粗鬆症、周囲の把握がしにくくなる視力の低下、体のバランスが取りにくくなる平衡感覚の低下などがあります。
激痛と歩行不可が主観的症状で、なにも処置や治療をしなければ寝たきりとなるため、かなりの高齢でも手術を行うのが原則です。
看護問題・看護診断
- セルフケア困難
- 廃用症候群
- 安楽障害
手術をしなければ寝たきりとなるため、根治治療を行いますが、それでもADLの低下は避けられないことが多く、日常生活の中で看護師によるケアや介助は多くの場合必要になります。
また、治療までの安静臥床状態によって、骨折の疼痛、廃用症候群が引き起こされることも珍しくありません。
ポイント
骨粗鬆症と大腿骨頸部骨折の関係性を明確にしましょう。
骨粗鬆症は既往、大腿骨頸部骨折が生じる背景要因の一つです。
骨粗鬆症の脆弱性骨折と加齢に伴う転倒リスクが相まって生じる大腿骨頸部骨折という理解で関連図を見てみましょう。
骨粗鬆症+大腿骨頸部骨折の病態関連図
骨粗鬆症+大腿骨頸部骨折の病態関連図↓
参考引用文献
医学書院.看護診断ハンドブック第10版
医学書院.疾患別看護過程第2版
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